AIに文章を整えてもらうと、読みやすくなるのに、自分が書いた感じがしない。そんなことはありませんか。私も、音声を文字起こしして、AIにnoteの文章へ整えてもらっていた時期に、違和感を持ちました。
2026年6月の元のnoteでは、自分の気持ちが変わるうちに、以前しっくり来ていた文章が合わなくなったことを書いています。この記事は、その経験をもとにした原稿の見直し方です。特定のAIの性能比較ではありません。
過去の文章を学ばせても、今の気持ちとはずれることがある
当時、最初に自分の文章を読み込ませ、語り口を参考にしてもらっていました。それでも、任せ続ける中で出てきた文章が、だんだんしっくり来なくなりました。
元のnoteで言いたかったのは、自分の中の気持ちを文章にする部分まで、全部任せるのは難しいと感じた、ということです。AIが一般に成長しないという技術的な説明ではなく、私の使い方と感覚の記録として読んでください。
まず、結論と感情を自分で確認する
原稿を見直すとき、言葉のきれいさだけを見ると、意味のずれを見逃します。自分が伝えたい結論は何か、どこに嬉しさや困りごとがあるのかを先に確認します。
たとえば、まだ結果が出ていない挑戦に、最後だけ前向きな成功談のような結論が付いていたら、読みやすくても自分の話から離れます。迷っているなら迷っている状態のまま、伝え方を整えます。
元の発言と、編集で追加した文を分ける
文字起こしから作る場合は、自分が実際に話したことと、文章をつなぐために足した説明を分けて確認します。
- 発言にある事実:いつ、何を試して、どんな結果になったか。
- 発言にある感想:そのとき、どう感じたか。
- 編集で足した文:読む順番や、前提を補う説明。
最後の欄に、新しい体験や未確認の金額が入っていたら、補足ではなく話の追加です。そのまま自分の実績として使わないようにします。
語尾を直す前に、言い切りの強さを直す
自分が「そうかもしれない」と話した内容が「絶対にそうだ」に変わると、文章の印象も変わります。語尾を自分っぽくするだけでは、このずれは直りません。
一つの体験を、全員に当てはまる法則として書いていないか。予定を実績として書いていないか。自分が思ったことを、専門家の判断のように言い切っていないか。そこを先に見ます。
「自分らしくして」だけでは、直す場所が見えにくい
私が最初に過去の文章を読み込ませたのも、自分の言葉の感じを残してほしかったからです。でも、以前の文章と似ていることと、今の気持ちに合っていることは、同じではありませんでした。
原稿を読んで違和感があるなら、全部を「AIっぽい」でまとめず、どこで自分と違うと感じたかを探します。結論が違うのか、気持ちが強すぎるのか、説明が続いて人が話している感じがないのか。直す対象を分けると、見直しやすくなります。
| 違和感 | 先に確認すること | 修正の方向 |
|---|---|---|
| きれいにまとまりすぎる | 実際は迷ったままではないか | 結論を無理に確定しない |
| 冷たい記録に見える | 自分が何に引っかかった話か | 根拠のある感想を残す |
| 自分より断言が強い | 可能性を事実にしていないか | 元の確信の強さへ戻す |
| 説明ばかりで長い | 同じ話を繰り返していないか | 重複を減らし、具体的な場面を残す |
| 口調だけが不自然 | 普段使わない語尾が続いていないか | 語尾を飾る前に、意味を直す |
これは文章を見直すための整理です。この表をAIに渡せば、必ず本人と同じ文章が出るという意味ではありません。
修正指示は、残すものと直すものを具体的にする
たとえば、「もっと人間らしく」だけでは、何を残すべきかが曖昧です。口語を増やしてほしいのか、迷いを残してほしいのか、説明を減らしたいのか。自分でも分けて考えてみます。
編集用の指示例なら、次のように書けます。
「下の原稿は、まだ結果が出ていない体験です。成功した話に変えず、冒頭で何に困ったかを伝えてください。元の発言にある感想は残し、同じ説明の繰り返しを減らしてください。新しい体験や金額は追加しないでください。」
これは今の作業向けに作った例で、当時、私が実際に使った指示文ではありません。どのAIにも同じように効く、という検証もしていません。
ポイントは、性格をまねてもらうお願いだけでなく、その原稿のどこを動かしてよいかを伝えることです。事実や結論を変えず、読む順番だけ整えてほしい場合は、そこまで絞ります。
自分の文章を参考にするとき、毎回同じ癖を足さない
過去の記事には、自分らしい問いかけや、ツッコミ、短い言葉があると思います。それを全部の原稿に、同じ間隔で入れればよいわけではありません。
私の元のnoteにも、効率がいいと思っていたところから、しっくりこなくなり、自分で書く方へ戻る流れがありました。文章の雰囲気は、語尾だけでなく、そうやって考えが動いていくところにもあります。
参考にするなら、どこで話し方が変わるかを見ます。説明しているところ、迷っているところ、笑っているところ。それぞれの役割を見て、新しい原稿でも同じ気持ちがある場所にだけ、口語を残します。
実際には困っていない場面に強い悩みを作ったり、笑っていないところに笑いを足したりすると、読みやすくなっても別の人の話になります。
SEOを意識しても、自分の答えまで変えない
読者が検索する疑問に合わせて、タイトルや見出しを整えることはできます。ただ、答えを持っていない疑問に、答えがあるように見せる必要はありません。
Googleのユーザー第一のコンテンツについての案内でも、独自の情報や実体験、読み終えた人が必要な情報を得られるか、といった観点が示されています。また、Googleが優先する特定の文字数はないと説明されています。
私のこの記事なら、「AIの文章が自分らしくないとき、どこを直すか」に対して、自分が感じたずれと、原稿の確認点を答えにしています。まだ比較していないAIのランキングや、書き換えれば必ず売れるという結果まで足す必要はありません。
検索される言葉を入口にしても、本文では自分の経験で答えられる範囲を守る。その方が、私自身も確認しやすいです。
最後は、声に出して読めるかを確かめる
文字として整っていても、自分が口にしない言葉ばかりなら、違和感は残ります。意味のずれを直したあと、短い段落ごとに読んでみると、長すぎる説明や、突然立派になる結論に気付きやすくなります。
ここで大事なのは、すべての文章を話し言葉へ変えることではありません。手順は分かりやすく書き、気持ちが動く場所では、自分の言い方を残す。ブログとnoteでも、その比重は変わります。
当時の私は、自分の気持ちが出る部分を手で書くことに戻りました。今、下書きを整えてもらう場合でも、その選択をなかったことにはしません。速く作れたかだけでなく、これを自分の言葉として出したいかを見るところは、残しておきたいです。
自分で書く部分を、残しておく
当時のnoteでは、自分の気持ちが一番出る部分は、自分で書こうと思ったことを残しました。手で書くこと自体に、気持ちを外に出す感覚もありました。
今の原稿づくりでは、下書きを作る作業と、本人が内容や語り口を確かめる作業を分けています。速く本文ができても、その確認が終わったことにはしません。
動画から文章にする順番はYouTube動画をnote記事にする方法へ。道具を使って制作する別の経験はAIへの指示を具体的にしたゲーム制作の記録でまとめています。



コメント