デザインで独立した当初、私は時間単位で報酬を受け取る仕事と、制作ごとの単発案件を組み合わせていました。時間単位の仕事だけでは足りないと感じて、単発の仕事を営業して受けていました。
その後、仕事の組み合わせを変えていきます。どちらが必ず有利かという比較ではなく、私がなぜ切り替えたか、何が変わり、何が変わらなかったかを整理する記事です。
単発制作には、毎回の営業と連絡があった
単発の依頼を受けるため、クラウドソーシングで募集を探し、提案していました。選ばれてから制作し、納品する。そして、次の仕事を探す必要があります。
案件が増えると、お客さんごとの連絡と期限も増えました。一件の報酬だけでは、仕事を探して制作を始めるまでの負担は見えません。私は、その切り替えを繰り返しながら、表で納期や進捗を追っていました。
詳しくは複数案件を一人で管理していた話にまとめています。
時間単位の仕事は、見通しを立てる軸になった
継続して時間単位で働く仕事があり、それを一つの軸にしていました。後には、Xからの接点をきっかけに、エージェントを通した別の仕事にも出会っています。
時間単位の仕事を増やし、単発の制作を減らすことで、毎回営業をして次を探す負担から一度離れようとしました。まず、働く時間と報酬の見通しを持ちたいと考えたのです。
ただし、ここでいう見通しは、契約が永久に続くという意味ではありません。動画でも、いつ終わるかは分からないと振り返っています。
組み合わせを変えても、働く時間の上限はあった
独立する前には、会社の仕事に使っていた時間を制作に使えば、仕事を増やせるのではと考えていました。独立後、実際に多くの時間を使って働くと、それにも限りがあると感じます。
時間単位の仕事が増えても、仕事に使える時間が無限になるわけではありません。私は、夜中まで制作しても余裕が少ないと感じる時期を経験しました。
単発の仕事から時間単位の仕事へ変えたことは、負担の形を変える動きでした。切り替えただけですべて解決した、とまとめることはできません。
比べるなら、報酬以外の作業も書き出す
ここからは、経験を振り返って考えた整理の方法です。自分の仕事を比べる時、制作そのものだけでなく、募集探し、提案、面談、素材の確認、修正、納品の連絡も書き出します。
その仕事が続いている間は毎回必要ない作業と、案件が変わるたびに発生する作業を分ける。それだけでも、どこに時間を使っているかが見えます。
例えば、制作の時間は短くても、依頼ごとの確認に時間がかかる仕事があるかもしれません。逆に、継続しているからといって、連絡や修正が少ないとは限りません。自分が実際に行っている作業を見て考えます。
同じ制作でも、仕事の前後に使う時間が違う
一枚作る、ページを整えるという作業だけを比べると、仕事の違いが小さく見えるかもしれません。でも、私の単発制作には、その前に募集を探し、提案して、相手と内容を確認する時間がありました。納品したあとも、また次の接点を作る必要がありました。
その繰り返しが重なったことが、働き方を見直す理由の一つです。制作の操作が苦手になったから全部を変えた、という話ではありません。作る前後も含めて仕事になっていました。
自分の仕事を振り返るなら、次の順番で一件の流れを書き出してみます。これは当時の時間計測の記録ではなく、経験から整理した振り返りの案です。
- 接点を作る:募集を探す、提案する、面談する。
- 着手前をそろえる:制作物、素材、担当範囲を確認する。
- 作る:実際の制作と途中の確認を進める。
- 仕上げる:修正、受け渡し、納品の連絡をする。
- 次へつなぐ:次の相談があるのか、また別の募集を探すのかを確認する。
この流れを並べると、自分が減らしたい負担が、制作そのものなのか、案件ごとの切り替えなのかを考えやすくなります。私の場合は、毎回仕事を探す負担から離れたい気持ちがありました。
変えた後も、何が残ったかを見る
時間単位の仕事を軸にする方向へ動いても、相手とのやり取りが全部なくなったわけではありません。働く時間にも限りがあり、継続がいつまで続くかも決まっていませんでした。
だから、切り替えた後の振り返りでは、「減った作業」と「まだ残る作業」を分けたいです。以前は毎回必要だった提案が減ったのか。仕事の切り替えが少なくなったのか。一方で、制作に使う時間や返答が必要な場面はどうなったのか。名称だけで負担がなくなったとは考えません。
私が単発を減らしたのは、その時点で同じ受け方を続けることが難しかったからです。その選択を、どちらの報酬方式が誰にとっても正しいという結論にはしません。
仕事の組み合わせを見直すとき、自分が続けたい作業と、負担になっている前後の作業を分けて見られる。私の経験から残せるのは、その判断の視点だと思います。
私は、受ける量も少しずつ変えた
時間単位の仕事を残しつつ、続けるのが難しいと感じた単発の依頼を、少しずつ断るようになりました。初期に自分から営業して頼んでもらった相手だったので、心苦しさもありました。
それでも、同じ受け方を続けることは難しいと感じていました。仕事の仕組みを比べるだけでなく、自分が受けられる量まで考える必要があったのです。
この経験を気持ちの面から書いた対応するnote(noteで近日公開)と、独立1年目の元動画もどうぞ。なお、この記事は当時の働き方の記録で、契約形式の法律上の分類や現在の報酬相場を解説するものではありません。


コメント