YouTubeチャンネルの路線変更で迷ったら|元に戻しても簡単ではなかった私の体験

YouTubeチャンネルの路線変更で迷ったら|元に戻しても簡単ではなかった私の体験のアイキャッチ。えむえむのアイコンキャラクターと白黒の見出し。 YouTube運営

YouTubeの再生数が落ちたとき、違う方向の動画を出してみたくなることがあります。私も音楽チャンネルで、その選択をしました。一時的に数字は持ち直しましたが、以前から聞いてくれていた人とのズレにも気づくことになりました。

路線変更を一律に否定したいわけではありません。ただ、変えた見た目を戻すことと、以前と同じ関係に戻ることは違いました。この記事では、当時の経験と、そこから考えた企画の確認方法を分けて整理します。

再生数を戻したくて、見た目の方向を変えた

最初に大きく伸びた動画の後も、私は音楽動画の投稿を続けました。ただ、その勢いは続きません。再生数が下がっていく中で、何とか持ち直したいと考え、サムネに使う人物の衣装を、以前より肌の露出が多い方向に変えていきました。

当時、参考に見ていた他のチャンネルからも影響を受けていました。その変更後、再生数や収益が持ち直した時期があり、私は復活したと喜んでいたのです。

でも、音楽を楽しんでもらうために始めたチャンネルの雰囲気は変わっていました。数字が良くなったことだけで、変更全体を成功と判断していた点は、今振り返ると見落としでした。

コメントで、使ってもらう場面を知った

以前から聞いてくれていた視聴者から、最近の画像が残念だという趣旨のコメントが届くようになりました。中には、職場でBGMとして聞いていたけれど、今の画像をパソコンに表示しにくいと教えてくれた人もいました。

そこで初めて、音楽そのものだけでなく、画面の雰囲気まで含めて選んでくれていた人の存在を意識しました。視聴者の全員が同じ理由で離れたとは分かりません。ただ、実際の利用場面を教えてくれたコメントは、総再生数だけでは気づけなかった情報でした。

路線を変える前には「今、どんなときに使ってもらっているか」を確認したいところです。作業用、休憩用、気分転換用。同じ音楽でも、求められる雰囲気は違います。

サブチャンネルを作れば、自然に移ってくれると思った

私は方向の違う内容をサブチャンネルで扱い、メインチャンネルを以前の雰囲気に戻すことにしました。分ければ、それぞれに合う人が見てくれるだろうと考えたのです。

ただ、新しいチャンネルを作って知らせても、視聴者がすぐに移動するわけではありませんでした。別のチャンネルを開くことも、登録することも、その人自身の選択です。こちらが整理しただけで、見てもらう流れまで完成するわけではないと感じました。

分けるか迷うときは、視聴者にとって別の場所を見る理由があるか、運営する自分に両方の企画を続ける余力があるかも考える必要があります。新しい箱を作ることだけを解決策にしない方が、準備する仕事が見えます。

元に戻しても、数字はすぐには戻らなかった

メインチャンネルを元の方向に戻した後も、再生数は簡単には回復しませんでした。以前の雰囲気を好きな人と、新しい見た目をきっかけに見に来た人では、期待するものが違っていたのかもしれません。

これは当時を振り返った私の解釈です。YouTubeの内部で何が起きたかを断定できるものではありません。少なくとも、画像を戻したら以前の状態に戻った、という経過ではありませんでした。

両方に届くような中間のサムネも試しましたが、私は手応えをつかめませんでした。どちらにも合わせようとすると、何を楽しめるチャンネルかが曖昧になる。そんな難しさを経験しました。

変更前に、残すものと変えるものを書き出す

この経験をもとに、これから企画を見直すなら、次の3点を先に言葉にしたいと思います。

1つ目は、今の視聴者が期待している体験。例えば「落ち着いて作業しながら聞ける音楽」です。2つ目は、新しい企画で加えたい魅力。3つ目は、変更しても残す約束です。

この3つが揃うなら、同じチャンネルで試す意味を説明しやすくなります。反対に、新しい企画が別の体験を約束するなら、既存の人には変化がどう見えるかを考えてから進めます。

試した後は、総再生数だけでなく、寄せられた具体的な感想と、自分が作り続けたい内容かも記録します。特定のコメントだけで全体を決める必要はありませんが、実際の使い方を教えてくれる声には、企画を見直す手掛かりがあります。

再生数が増えても、誰が見ているかを確かめる

変更後の再生数が増えると、以前の視聴者にも喜ばれているような気がします。でも、総数だけでは、同じ人が戻ってきたのか、新しい人が見に来たのかまでは分かりません。私が見落としていたのも、その違いでした。

YouTubeの公式の視聴者区分の説明では、新規・ライト・コアの視聴者という区分を、企画を考える材料として案内しています。また、登録者数が実際に視聴している人の規模をそのまま示すわけではないと説明されています。

私の当時の視聴者構成をこの指標で分析した結果ではありません。今から路線変更を振り返るなら、再生数だけでなく、継続して見てくれる人の動きにも目を向けたい、という補足です。

新しい人が来ることと、今までの人が安心して使い続けられること。その両方を確認できれば、数字が持ち直した瞬間に全部を成功と判断せずに済みます。私の音楽チャンネルでは、「職場で画面を出せるか」という具体的な利用場面が、その確認材料になりました。

チャンネルを分ける前に、運営する仕事も書き出す

サブチャンネルを作ると、見た目の問題は整理できたように感じます。ただ、その場所に置く動画、何を楽しめる場所かを伝える説明、投稿を続ける予定は、それぞれ必要です。新しいチャンネルの名前を決めることより、その後の作品を用意できるかまで考えたいです。

これから判断する人向けに、私の経験から整理した確認項目は次の四つです。

  1. 見る理由:メインとは何が違い、どんな気分や用途に合う場所なのか。
  2. 残す内容:メインを見ていた人が、これからも何を楽しめるのか。
  3. 続ける準備:両方で次の企画を考え、制作と見直しを続けられるか。
  4. 知らせ方:移動を当然とせず、興味のある人が自分で選べる説明になっているか。

私が全部を事前に決めて運営できた、というチェックリストではありません。分けたあとに自然と人が移ると思っていた経験から、先に考えておきたかったことです。

同じチャンネルで試す場合も、何が変わったかをメモしておきます。絵、音楽、用途を同時に変えると、反応が変わっても何が届いたのか整理しにくくなります。変更した作品だけでなく、以前の方向の作品も並べて、自分が残したかった魅力を確認したいです。

コメントについても、声の大きさだけで決めるのではなく、具体的な使い方が書かれているかを見る。一件の声で視聴者全体の気持ちを決めつけず、その人が困った場面を企画の確認に使う。数字とコメントを対立させずに見るために、私が今大事にしたい考え方です。

数字を増やす目的と、続ける理由を確認する

私は数字を戻すことに必死で、誰がどんな理由で聞いてくれていたかを見落としていました。その後も、変化の中で見に来てくれる人や、コメントをくれる人がいました。

路線変更の前には「この数字が戻ったら成功と言えるのか」「その方向で次の作品も作りたいのか」を確認したいです。短期の反応と、作り続けたいチャンネルの姿を一緒に考えるための問いです。

サムネと中身の期待を揃える方法は、音楽動画の入口を整える記事で整理しました。聞きに来てくれる人の存在については、noteの振り返り(noteで近日公開)に書いています。

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今回の元になった体験は、バズ後の経緯を話したYouTubeで聞けます。

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