毎月のように依頼をくれるお客さんがいると、この先も仕事は続くだろうと思ってしまいました。会社を辞めてデザインの仕事に進む時、私にもその見込みがありました。
ところが、そのお客さんからの依頼は途中で来なくなりました。仕事を続けてきたことと、次の仕事が決まっていることは違ったのです。この記事では、当時の経緯と、今振り返って整理できることを紹介します。
続いていた仕事を、これからもある仕事だと思っていた
同じお客さんから、デザインの依頼を続けて受けていました。実際に仕事があったから、私はこの先も続いていくのだろうと考えていました。
独立するなら、会社の仕事に使っていた時間を制作に使える。その時間で仕事を増やせば、何とかなるのではないか。そう考えていた時期の、判断材料の一つでした。
その頃の判断は、初案件と独立の間を振り返った記事にまとめています。今回は、その後に実際に依頼が途切れたところからの話です。
連絡しても、次の依頼は決まらなかった
いつもの依頼が来なくなり、私はお客さんに連絡しました。今後はもっと仕事を受けられることや、予算についても相談できることを伝えています。
相手からは、仕事があれば連絡するという趣旨の返事がありました。しかし、その後、そのお客さんから仕事が来ることはありませんでした。
断られた理由や相手の事情までは分かりません。私に対応できる時間が増えたとしても、それだけで相手に新しい仕事が生まれるわけではなかったのです。
別の仕事探しは、退職してから始めたわけではない
私は会社を辞めると決めてから、クラウドワークスやランサーズで営業を続けていました。対応できそうな募集を探し、通知も使い、提案する数を増やしていました。
それでも、提案すれば仕事が決まるという状態ではありません。返事が来て、面談に進み、制作物を見てもらうまでにも段階がありました。
新しい依頼との接点を作ることには、そのための時間が必要でした。依頼が途切れてから、すぐ同じ量の仕事に置き換えられると思っていたら、さらに苦しかったと思います。
私は、仕事の組み合わせも変えていった
独立後は、時間単位で報酬を受け取る仕事を軸にしながら、単発の制作も受けていました。足りない分を補うために、営業と制作を繰り返していた時期です。
その後、別の時間単位の仕事との出会いがあり、単発の仕事を減らす方向へ動きました。新しい依頼を探し続ける負担から、少し離れるための変更でした。
ただ、時間単位の仕事も、いつまでも続くと決まっていたわけではありません。私が変えたのは、仕事を探す負担や、見通しの立て方です。この違いは、時間単位と制作ごとの仕事を組み合わせた経験で整理しています。
「連絡すれば戻る」と「確認できる」を分ける
依頼が止まったとき、こちらができるのは状況を尋ねることでした。連絡をしたら次の仕事が生まれる、ということまでは決められません。私の場合も、仕事があれば連絡するという返事をもらいましたが、具体的な次の依頼にはつながりませんでした。
今なら、確認の目的を「仕事を取り戻す」だけにせず、制作予定に入れられる依頼があるかを知ることにも置きます。予定が未定なら未定と受け止め、その期間に何をするかを考える。期待が残っていても、確定した作業として予定を埋めないようにしたいです。
たとえば新しく問い合わせる文章を考えるなら、「今後の制作予定を整理しているため、現時点でご相談予定の案件があればお知らせいただけますと幸いです。未定でしたら、その旨で問題ございません」という形があります。これは当時送った文の再現ではありません。相手がまだ決めていないことを、決まった答えにさせないための例です。
連絡のあとには、相手から実際に届いた返事と、自分がそこから期待したことを分けてメモします。「またお願いしたい」という言葉があったとしても、制作内容や時期が決まる前なら、その先の仕事まで確定した扱いにはしません。
営業を再開するとき、すでにある材料を見る
私が別の仕事を探したときは、募集に提案し、返事が来れば面談に進み、制作物を見てもらう段階がありました。応募を送ることと、制作を始められることの間にはやり取りがありました。
この経験から、今なら案件が途切れた日に慌てて全部を作り直すのではなく、すでに見せられる作品と担当範囲を確認します。過去の仕事を見せる場合は、掲載してよいものかを確かめ、見せられない仕事を勝手に実績公開しません。制作物を出せないなら、自分が担当した作業をどう説明できるかを考えます。
次に読む募集も、以前の依頼と同じ名前の仕事だけに絞るより、自分が対応できる工程が合うかを見ます。ただし、仕事が欲しいからといって、経験のない作業までできることに変えない。私が新しい接点を探していた経験を、今から整理するときに残したい線です。
継続案件が止まったときの原因を相手の事情まで断定することはできません。でも、自分の予定の中で何を確定として扱い、次の接点をどう作るかは、整理し直すことができました。
- 01依頼が決まっている決まった内容・時期を予定に入れる
- 02相談している未確定の条件と、次の確認を整理する
- 03期待している過去の継続実績だけで予定を埋めない
依頼が途切れた経験を振り返って考えた整理方法。
今なら、見込みを三つに分けて書く
ここからは、当時の経験を振り返って考えた整理方法です。実際に当時使っていた表の再現ではありません。
仕事を「すでに依頼内容が決まっているもの」「相談しているもの」「また来るかもしれないと期待しているもの」に分けて書きます。過去に繰り返し頼まれた相手でも、次の依頼がまだ決まっていなければ、三つ目に入れる場面があります。
この整理をすると、制作の予定に入れてよい仕事と、営業が必要な部分が混ざりにくくなります。相手への確認が必要なら、予定の有無を聞く材料にもできます。
私にとって継続案件が途切れた経験は、頼まれてきた実績と、これからの依頼を分けて見るきっかけでした。当時の焦りを中心に書いた対応するnote(noteで近日公開)と、元動画もあわせてどうぞ。


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