Web制作の依頼を受ける中で、最初に届く資料が変わったと感じています。以前は文章で希望を聞き、参考のデザインを見ながら形にしていました。最近の体験として、AIで作ったLPの下書きが渡されることを、2026年10月の動画で話しました。
この記事では、その具体的な変化を整理します。Web制作の仕事全体が同じように変わったと断定するものではなく、私が関わる依頼で感じたことです。
文章と参考画像から作ることが多かった
以前は、どんな商品なのか、何を伝えたいのか、どんな雰囲気にしたいのかを、文章で送ってもらうことが多かったです。
参考になるデザインを添えてもらい、私はそれを見ながら形にしていました。最初に整理する内容と、制作する内容がつながっているような進め方です。
すべての依頼がそうだったわけではありませんが、自分の中では、その形に慣れていました。
最初から、形になった下書きが来る
元動画では、LPの下書きがAIで作られた状態で届き、そこから肉付けするようになったと話しています。
依頼者が、最初のアイデアを文章だけでなく画面の形で見せられる。私に届く時点で、すでに一段階進んでいるように感じました。
これは、自分の仕事が全部なくなったという体験ではありませんでした。一方で、最初から制作することと、下書きを受け取って調整することでは、自分が担う部分を改めて考える必要があります。
依頼されなかった仕事までは、分からない
元動画では、AIを使って自分たちで完結させる依頼者もいるのではないか、という考えも話しています。
ただ、発注されなかったすべての仕事や、その理由を調べたわけではありません。AIの利用費と、従来の制作費を同じ条件で比較した実績もありません。
ここで確かめられるのは、私が受け取る資料の一部が変わったことです。仕事が減る原因を、すべてAIだと決めつけないようにします。
今なら、下書きのどこを確定したいか聞きたい
ここからは、当時の実施手順の再現ではなく、振り返って考えた確認の例です。下書きの文章、構成、画像、見た目のうち、どこをそのまま使いたくて、どこを相談したいのかを分けます。
AIで作った画面があるからといって、すべて決定済みとは限りません。商品の説明や、価格、問い合わせ先など、公開する情報の確定状況も確認したいです。
また、使う画像や文章の由来も把握したいです。見た目の調整だけの依頼なのか、内容の見直しも含むのかで、必要な作業は変わります。
仕上げという言葉だけでは、作業量が分かりにくい
すでに形があると、少し直すだけに見えることがあります。でも、何を直すかが曖昧なままだと、必要な作業量も分かりません。
文章の確認、情報の差し替え、既存サイトの雰囲気への調整、公開するための構築。自分がどこまで担当するかを、具体的に整理したいです。
これは、AIの下書きが必ず手間を増やすという意味ではありません。下書きがあることで話しやすくなる部分もあると思います。その上で、担当する作業を共有したいという話です。
変化を感じたら、依頼の入口から見直したい
自分が慣れている依頼の形だけを前提にすると、変化への戸惑いが大きくなります。最初に渡される資料が変わったなら、聞くことや説明することも見直したいと思いました。
AIで資料を作れる依頼者に対して、私がどんな仕事を引き受けたいか。それは、まだ考えている途中です。うまく対応して売上が増えた、という結果としては書けません。
AIの下書きを渡す側なら、残したい部分を伝える
すでに下書きを作ってあるなら、それを見せることで話が早くなる部分はあります。言葉だけで雰囲気を説明するより、「この並びにしたい」と画面を指せる方が伝わることもあります。
ただ、下書き全体が好きなのか、一部分だけ気に入っているのかは、画面だけでは分かりません。見出しの順番は残したいけれど、色は変えたい。文章は仮だけれど、説明する項目は決めてある。そういう区別があると、相談する場所が見えます。
Web制作を依頼するなら、完成度を上げてから見せようと頑張りすぎなくてもよいと思います。むしろ、迷っている部分を一緒に伝えた方が、確定済みとして進んでしまうのを防げます。
制作側なら、見た目の前にゴールをそろえる
画面ができていると、色や余白から話を始めやすいです。でも、何のためのページなのかが曖昧なままでは、直す方向も決まりません。
ここからは、今後同じ形の依頼を受ける時に整理したい項目です。元動画でこの手順を実施して成果を出した、という意味ではありません。
- ページを読んだ人にしてほしいことを確認する。
- 商品・サービスの対象者と、伝える情報を確認する。
- 下書きで残したい部分と、変えてよい部分を分ける。
- 公開する内容を誰が確認するか決める。
- 作成する範囲と、公開後の対応範囲をそろえる。
問い合わせを増やしたいページと、商品の説明を詳しく読んでもらいたいページでは、必要な情報の置き方も変わります。下書きの見た目を忠実に再現することが、いつも依頼の目的とは限りません。
「少し直すだけ」の中身を、作業へ分ける
文章を差し替えるだけなのか、構成から考え直すのか。画像を配置するだけなのか、画像自体を用意するのか。依頼の言葉は同じ「仕上げ」でも、中身はいろいろあります。
最初に分けておきたいのは、文章、デザイン、実装、公開設定の範囲です。たとえば画像の中に書かれた文字を直す場合、元の編集データがあるかどうかでも作業は変わります。
また、パソコンで見た画面だけを参考にするなら、スマートフォンでどう並べるかも相談したいです。ボタンのリンク先、フォームの送信先、公開に必要な素材など、見た目だけでは分からない部分もあります。
完成した画面があるから安くできる、あるいはAI製だから直す方が高くなる。どちらも一律には言えません。何が用意されていて、何を担当するのかを見てから、作業量を考える方が話が具体的になります。
AIを使う人が増えても、自分の仕事を具体的に考える
仕事の入口が変わると、正直ちょっと身構えます。今まで自分がしていた部分を、依頼者が先に作れるようになるからです。でも、不安という言葉だけで止めると、その先に何が必要なのかが見えません。
私が実際に見たのは、AIの下書きを受け取ってから、さらに肉付けする依頼です。だから、まず考えたいのは、その段階で依頼者が何に困っているのか。自分がどこを引き受けたいのかです。
自分の経験だけで、Web制作という仕事の将来を言い切ることはできません。けれど、依頼資料の変化を見た時に、質問することや提供する内容を見直すことはできます。大きな答えが出るのを待つより、目の前の仕事から考えていきたいです。
当時の本音は対応するnote(noteで近日公開)へ。働き方の選択についてはフリーランスを続けたい気持ちの記事、詳しい話は元動画で話しています。


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