初めての頃に自分から営業して、仕事を頼んでもらった相手。その相手から新しい依頼が来ると、断るのが心苦しく感じられました。
でも、同じ受け方を続けることも難しくなっていました。独立初期、私は少しずつ単発の仕事を減らしています。この記事では、その判断と、今ならどんな伝え方を考えるかを整理します。
最初は、仕事を断る余裕がないと感じていた
独立後、時間単位の仕事を軸にしながら、単発の制作も受けていました。次の仕事がなくなるのが怖く、仕事を探し、受けたものをこなしていました。
案件ごとに連絡し、表で締め切りを追い、夜中まで働く。忙しくなっていても、依頼が来たことはありがたいから断れない。その気持ちがありました。
元動画では、止まって仕事の受け方を見直した方がよいと思えても、当時は止まれなかったと振り返っています。
感謝がある相手ほど、断りづらかった
単発の仕事の中には、駆け出しの頃に自分から営業し、継続して頼んでもらったお客さんがいました。その仕事は、最初の私に必要なものでした。
だから、後から受け方を変えるのは心苦しかったです。相手が自分をどう思うかも気になりました。
ただ、相手が実際に何を考えていたかは分かりません。自分が心配したことを、お客さんの気持ちとして書くことはできません。分かっているのは、私の方で続ける難しさを感じ、依頼を少しずつ断るようになったことです。
時間単位の仕事を残し、単発を減らしていった
すべての仕事を一度にやめたわけではありません。時間単位の仕事を残しながら、続けるのが難しいと感じた単発の依頼を減らしていきました。
新しい依頼が来た時に、対応が難しいことを伝える。そのような形で少しずつ進めました。一方で、すぐに区切りがつかず、その後もしばらく仕事を続けた相手もいます。
この経緯は、きれいに一度の連絡で終わった成功例ではありません。動画でも、もう少しはっきり言えばよかったかもしれないと振り返っています。
今なら「感謝」と「対応できる範囲」を別々に伝える
以下は、元動画のやり取りを再現した文ではなく、今から新しい依頼に返事をする時の例です。
「これまでご依頼いただき、ありがとうございます。現在の制作予定を踏まえ、今回の納期では対応が難しい状況です。そのため、今回の新しいご依頼はお受けできません。」
これは新規の依頼を受ける前に、対応できないことを伝える例です。すでに引き受けている仕事を途中で放置するための文章ではありません。実際の状況と、約束している内容に合わせて考える必要があります。
感謝の気持ちだけを書くと、依頼を受けられるのかどうかが曖昧になります。受けられないという回答だけだと、今まで頼んでもらったことへの気持ちは伝わりません。二つを分けると、両方を言葉にできます。
返事をする前に、何を断るのかを明確にする
「もう無理です」と感じても、それが今回の新しい依頼なのか、今後の同じ条件での依頼なのか、すでに進んでいる作業の相談なのかで、話は違います。私が後から、もっとはっきり言えばよかったかもしれないと感じた経験からも、まず範囲を言葉にしたいです。
新しい依頼を受ける前なら、今回は受けられないという答えを伝える。先の相談であれば、現時点で対応できる予定があるかを説明する。すでに受けている仕事に影響が出るなら、別の相談として扱う。感謝の文章を丁寧にする前に、相手が判断する内容をそろえます。
たとえば「少し忙しくて難しいかもしれません」だけでは、待てば受けてもらえるのか、今回は断られたのかが残ります。受けられないと決めたなら、「今回はお受けできません」と答えを明確にする。これは当時の返信ではなく、今なら考える伝え方です。
別の日ならできる、を無理に付け足さない
断るのが心苦しいと、代わりの日程や小さい作業ならできると書きたくなります。でも、実際に対応できる予定がなければ、それも新しい約束になってしまいます。
今なら、代案を出す前に管理表を見ます。別の週なら制作と確認の時間を取れるのか。範囲を小さくすれば実際に進められるのか。自分の気持ちを軽くするためではなく、相手が使える選択肢として説明できるかを確かめます。
対応できない場合には、代案を必ず付ける必要があるとは考えません。根拠のない見込みを伝えて期待を残すより、現時点で答えられる範囲を明確にするほうが、相談の続きを整理できます。
断ったあとの相手の気持ちまで決めつけない
当時、私は相手がどう思うかを心配していました。でも、相手の気持ちを全部確認できたわけではありません。依頼を断ったら感謝が伝わらない、関係が全部なくなる、と自分の中で結びつけていた部分もあったのかもしれません。
私が実際にしたのは、新しい依頼への対応が難しいと伝えながら、単発の仕事を少しずつ減らすことでした。一度で綺麗に整理できたわけでもありません。その経過も含めて、感謝を持ったまま受け方を変えることは、別々に考えてよかったのだと思います。
新しい依頼の返事をする前に、重なっている仕事を見る
私の場合、仕事を管理する表は作っていました。ただ、整理していても、受ける量を変えることは別の判断でした。
今なら、新しい依頼が来た時に、同じ期間の納品や確認の予定を見ます。追加の制作だけでなく、その仕事に必要な連絡や修正の時間も含めて考えたいです。
表の項目については、複数案件を一人で管理するための整理にまとめています。
仕事をくれた相手への感謝は、今もあります。その感謝と、同じ条件で新しい仕事を受け続けられるかは、分けて考える必要がありました。気持ちを中心に書いた対応するnote(noteで近日公開)と、元動画でも経緯を読めます。



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