デザインの初案件が取れない時|安さと特典だけで提案していた私の振り返り

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初めてのデザイン案件が欲しい時、実績がない分を価格の安さで補おうと考えました。私も、安くする、修正に対応する、特典をつけるといった提案をしていました。

それでも、決まらない。安くしたらお願いしてもらえると思っていたのに、そう簡単ではありませんでした。

断られた理由を聞けたわけではないので、値段が原因だったのかは分かりません。ただ今なら、条件を足す前に「何を任せられる人なのか」が伝わっていたかを見直します。

実績がないから、条件を足していた

当時の私は、他の提案よりも安くできることや、修正の対応、追加の制作などを打ち出していました。自分には選ばれる理由が足りないと感じて、条件を足していったのです。

ところが、安さを示すことと、安心して任せてもらうことは同じではありませんでした。依頼する側には、希望する見た目になるのか、必要な範囲が含まれているのか、最後までやり取りできるのか、確かめたいことがあるはずです。

特典を増やしても、それだけでは私がどんな成果物を作る人なのかは伝わりません。この点は、今の自分が当時の提案を振り返る時の反省です。

最初の依頼は「安いから」だけでは説明できない

初めて依頼をくれたのは、ホームページの実装ができる方でした。自分のホームページのデザインを必要としていて、その見た目の部分を私に頼んでくれました。

なぜ私を選んだのか、その方の判断をすべて説明することはできません。ただ、この依頼には「実装はできるが、デザインをお願いしたい」という具体的な役割がありました。単に誰よりも安い人を目指すこととは、違う接点が見えます。

どこを担当するかの考え方は、デザインと実装を分けた初案件で整理しています。

あわせて読みたいデザインと実装を分けた初案件 →

  1. 制作するものページ数・画面・納品物
  2. 自分の担当デザイン/実装などの範囲
  3. 未確定なこと素材・表示・確認の進め方
  4. 価格を示す合意する作業範囲とセットで提示
提案を見直すときの確認順。初案件で送った提案文の再現ではありません。

提案を見直すなら、価格より先に範囲を説明する

ここからは、当時の経験をもとに考えた提案文の整理方法です。実際に初案件で送った文章の再現ではありません。

まず、募集で求められていることを、自分が理解した言葉で短く確認します。続けて、自分が担当する工程と、納品するものを説明する。価格を提示する時には、その範囲を前提にします。

例えば、デザインのみの依頼なら、「今回のご依頼は、ホームページの見た目の制作と理解しています。私はデザインを担当し、実装は今回の見積もりに含めない想定です。ページ数と必要な内容を確認した上で、対応範囲をご相談したいです」といった書き方が考えられます。

これは応募にそのまま貼ればよい文章ではありません。実際の依頼、自分の制作方法、納品できる形式に合わせて直すための例です。分からないことを、できると書いて埋めないことも大切です。

修正対応も、約束を増やす前に考える

私は最初の仕事で修正を重ね、納品まで取り組みました。初めてだった分、一つの仕事を仕上げるだけでも必死でした。

その経験があるので、今なら修正についても、単にたくさん受けると書くより、何をどの段階で確認するかを話したいと思います。方向性の確認なのか、決まったデザインの細部を直すのか。それによって作業は変わります。

最初の不安から何でも引き受ける条件を足すと、自分の担当範囲まで分からなくなります。依頼に必要な対応と、選ばれたい気持ちから増やしている条件を、一度分けてみるのがよさそうです。

提案文で答えたいのは、相手の「頼んだ後どうなる?」

実績がないと、自分の意欲を伝える言葉が長くなります。私も、条件を足せば選ばれる理由になると思っていました。でも、依頼する側が知りたいのは、熱意だけでなく、頼んだ後にどんな制作が進むかではないでしょうか。

今なら提案を送る前に、「この文章で、何を作る人か分かるか」「見積もりに含まれる作業が分かるか」「判断してほしいことが分かるか」を読み直します。意欲を消すためではなく、依頼の話につなげるためです。

たとえば「何でも修正します」では、どこまでが元の依頼で、どこからが追加の希望かが見えません。「まず方向性をご確認いただき、その後に細部を調整する想定です。確認の進め方はご相談したいです」と書けば、途中で話し合いたいことを示せます。これは新たに整理した例で、実際の初案件の条件ではありません。

ココナラの公式プロフィール案内では、スキルや制作物を示せる項目が用意されています。提案文だけで説明を抱え込まず、見てもらいたい作品の担当箇所を短く添える使い方も考えられます。

断られた理由を想像だけで埋めない

返信がなかったり、選ばれなかったりすると、「値段が高かったのかな」「自分のデザインがダメなのかな」と考えてしまいます。ただ、相手から理由を聞けていないなら、そのどれも確定はしていません。

その状態で価格だけを下げ続けると、確認できていない原因に対して条件を変えることになります。私が当時の提案を振り返るときも、価格が原因だったと断定せず、依頼に対して説明できていた部分を見直したいです。

記録するなら、募集で必要だった制作物、自分が示した作品、提案した担当範囲、相手から実際に返ってきた言葉を残します。「返事なし」は返事なしとして記録し、理由を後から作らないようにします。

そのうえで次の募集を読むと、同じ文章を送る前に、役割が合うかを考え直せます。私の最初のお客さんには、実装できる人がデザインを必要としているという接点がありました。安さを足す以外にも、自分が何を受け持つかを伝える余地はあったのだと思います。

値下げする前に、提案から三つ拾えるか確かめる

送る文章を読み返して、次の三つを抜き出してみます。制作するもの、見積もりに含む作業、着手前に確認したいこと。この三つが自分でも見つけにくいなら、価格を変える前に説明を整える余地があります。

「安くします。頑張ります。修正します」だけでは、頼んだ後の姿が見えません。たとえばトップページのデザインなら、何ページ分なのか、スマートフォンの見た目も必要なのか、文章や写真がそろっているのか。ここで必要な作業が変わります。

募集に書いてあることを全部聞き直す必要はありません。書かれている条件を読んだうえで、見積もりに影響する曖昧なところだけを質問する。質問が多すぎて相手が答えにくいなら、まず担当範囲に関わることから絞ります。

逆に、自分が対応できない作業が含まれていたら、そのまま応募するか考え直します。受けてから何とかしようとすると、最初の一件で抱える不安がさらに増えてしまうからです。

価格を下げること自体が、全部間違いだったとは思いません。ただ、何の作業に対する価格なのかが曖昧なまま安くすると、自分でも引き受ける量を判断しにくくなります。まず範囲。そのあと金額。今の私なら、この順番で提案を読み直します。

断られた回数だけで、自分の適性を決めない

仕事が取れなかった時期も、私は募集への提案を続け、文章も見直していました。初めて納品できた経験は、その後の自信につながっています。

もちろん、続ければ必ず取れるとは言えません。けれど、案件の内容、自分の担当範囲、それを説明する文章には、見直せる余地があります。価格だけを下げる前に、そこを確かめたいです。

仕事を待っていた時の焦りは、安くすれば選ばれると思っていた頃のnote(noteで近日公開)に書きました。元動画でも、初案件までの経緯を話しています。

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